代表取締役社長 小口慶子
会社概要
宇宙事業として人工衛星や宇宙防衛システムの設計や開発、運用を行い、官公庁や大手企業と直接取引をする確固たる顧客基盤を持っている。
また、宇宙事業だけでなく、制御系システム開発や半導体製造装置、大規模ストレージなど大規模な開発にも多く携わる一方で、IoT領域を主とした企画提案も行う。エンジニアとして最先端の仕事ができる環境が整っている。
事業と強みと今後の展開
宇宙開発と技術開発と新規ビジネス開発を軸に、国内でも希少な事業展開
弊社は大きく言えばソフト開発会社で、3つの事業部から成り立っています。
1つは宇宙事業部で、これは宇宙関連の仕事です。ここには衛星に関する専門家が在籍しています。そして技術開発事業部。アプリケーションの開発もしていますが、強みはファーム・制御系といった深い階層の開発ノウハウです。
3つ目の新規ビジネス開発事業部では、インターネットがより一層の生活インフラになる中で、その活用を企業に提案しています。今までの実績としては、たとえばジャパネットたかた社のスマホアプリ内の機能を共同開発しました。
また、大手企業webサイトの企画制作などのコンテンツ企画制作業務や、企業のインフラ・ネットワーク設計構築、サポート業務にも携わっており、ネットワークの土台から、上を流れるコンテンツまで、幅広く携わっています。
宇宙開発は事業参入のハードルが高く、「宇宙の仕事」をしている会社は国内では非常に少ないです。それだけでも大きな強みですが、加えて弊社には技術開発事業部があり、非常に深い階層まで開発できる開発力があります。
さらに新規ビジネス開発事業部の提案力は、社外のお客様からも評価いただき、実績を重ねていますので、宇宙関連の事業を展開し、技術開発力と提案力を併せ持つという意味で、日本でも他に類のない会社だと自負しています。
3つの事業部の相乗効果で、事業の質を高めて
また3つの事業部が、それぞれが相関関係を持ち、事業効果を高めているのも強みといえます。
たとえば、人工衛星の開発の中には、制御系のプログラムが必要なこともあります。そんな時には、技術開発事業部の社員が宇宙開発事業部の仕事に携わります。
加えて新規ビジネス開発事業部では、技術開発事業部が長年取引をしてきた大手電機メーカーの新技術の商品化について、その実用化を図るための共同提案をすることもあります。
このように3事業部がそれぞれの得意分野を生かして、連携をしていることがもう1つの大きな強みになっています。
「技術展」や「社内セミナー」がお互いに刺激し合う機会に
こうした相乗効果は、社内で年に1~2回開催される「技術展」や、社内セミナーによって醸成されていると思います。
技術展やセミナーは各事業部、各部署で自分の手掛けている業務や成果について相互に発表と意見交換を行い、更にはこんなソフトやシステムを開発したらどうかといった提案まで行える機会です。社内の関心が高く、休日の開催であっても社員の約9割以上が出席しています。
普段は、他部署の社員同士がなかなか顔を合わせる機会がありません。だからこそ、こうした機会を社員が大切にしているということもあります。それぞれに非常に魅力的な仕事をしているので、こうした機会を通じて意見交換をしたり刺激をしあったりしてもらえればと思っています。
「うちの会社っていい会社だよ」と自慢したくなるような会社とは
このような技術展をやろうと思ったのは、「いい会社ってどんな会社なのか?」「社員が、『うちの会社っていい会社だよ』と人に自慢したくなる会社とは?」と考えたのがきっかけでした。
弊社を設立した30年前は、ソフト開発会社も黎明期で、「新しいことにチャレンジしたい」いう思いでスタートしました。当時は、日々チャレンジ精神が会社に漲っていました。時代も変わり、ありがたいことに顧客先も安定してきましたが、一方で社内に設立当初の気概が少なくなってきたのではないかと感じるようになりました。
やはり新しいことにチャレンジする会社でありたいし、その気概で常に仕事をするような会社でありたい。そのために、始めたのが技術展でした。技術展では、明らかに各々の視野が広がり、いろんな発想にも繋がります。これからも、取り組みを続けていきたいと考えています。
求める人材像は・・・
きれいな履歴書だけではわからない、その人の「強さ」をみて採用したい
弊社の採用は、一般的な採用基準とは異なるかもしれません。お客様からもよく、「キャッスルは独自の採用スタンスだから、いい人が採用できている」と評価を頂いています。
わかりやすい例を挙げると、社内で非常に実績をあげていて、お客様からも高い評価を得ている社員がいます。「とにかく宇宙の仕事がやりたい」という熱意で、関西に住んでいた彼は松本にある弊社を見つけて応募してきてくれました。弊社では、会った瞬間に「この人は求める人だ」と思って、すぐに採用しました。
社歴が人より少し多い。キャリアが一貫していない。そうした履歴書は、大企業の書類選考は通りにくいでしょう。彼もそんな履歴書の持ち主でした。事実、直接宇宙関係のメーカーに応募を繰り返しても、なかなか縁が持てなかったそうです。
しかし、私達は履歴書だけではなく、本当にその人の持っている特長や、将来性を見たいと考えています。そして、弊社を通じて、夢の実現と人間的な成長がなされることを願っています。
年齢を積み重ねて、知恵と経験を持つ人なら積極的に採用したい
また、年齢についても独自の考えを持っています。もちろん、若い方には多く来ていただきたいです。同時に、彼らを教育できるだけのノウハウを持った方も、歓迎しています。
弊社は年齢によらず、スキルがある方なら入社していただくチャンスがあります。転職が難しいとされる年齢の方でも、まずは会って、意欲と相応の経験があればご縁を持ちたいと考えています。
弊社には多くのベテラン社員がいます。それだけに、若い方にも成長のチャンスがあります。
前向きに目的意識をもって取り組んできた、その経験を活かせるように
ソフト開発で活躍している社員には、前職でソフト開発会社勤務の他、営業や海外留学など様々な経験をした人もいます。一般的には、開発者として一貫していないキャリアは敬遠されるでしょう。
しかし私達は、様々な環境や仕事以外のなかで得た経験すべてが「人生経験」としてその人の糧になっていると考えます。
転職を重ねていても、目的意識があって、目的のために前向きに進んできた人ならそれはすべて、その人の力になっています。
弊社では「見た目のキャリア」だけでなく、今までで何を身につけて自分の生きる力にしてきたか、を重視して採用しています。だからこれから入社される方にも、今までの様々な経験を活かして、さらに羽ばたこうという意識で来てほしいと思っています。
弊社は決してエリートが集まっている会社ではありません。だからこそ、ガッツがあって強いんです。
社内には、いろんな背景や経験を持つ人がいます。規模は大きくありませんが、人材のバラエティについては本当に幅広いと感じています。そんな人たちが力を合わせて仕事をしているのもまた、魅力の一つだと思いますよ。
「転職してよかった」と思える魅力的な仕事を用意して待っています
経営陣としては、転職してくださる方が「キャッスルに転職してよかった」と思って貰えるような、魅力的な仕事内容を常に用意していたいと強く意識しています。
入社して、「ずっとこういう仕事がやりたかった」と言ってくださる社員もいます。また、転職して入社した社員に様子を聞いたときに「仕事は忙しいけれど、本当に毎日楽しいです」という答えが返ってくることもあります。そんな声が本当に嬉しいですね。